湿式外断熱

湿式外断熱:湿式工法で実現する外断熱

外断熱工法には多くのパターンが存在します。外断熱工法とは、元々はコンクリート建築の外側に断熱層を設ける構造の名称で、木造住宅に施す外断熱は、正確には外張り断熱といいます。

木造住宅の場合、外張りの断熱材に加え、柱と間柱の間にグラスウールや発泡ウレタン、セルロースファイバー等の断熱材を充填する工法が一般的です。当社でも、このように外張り断熱と充填断熱を併用するダブル断熱方式を標準仕様としています。

外断熱の利点は、なによりも外気に左右されない室内の温度環境を実現できることにあります。さらにもうひとつ、外断熱工法の長所として、外壁が汚れにくいことも挙げられます。建物の外壁は、四季の寒暖差で相当なストレスにさらされます。しかし外断熱工法であれば、温度差によるストレスが軽減され、壁材の劣化を抑えることができるのです。

乾式工法と湿式工法

最近では、住宅に限らず、建築界全体が乾式工法にシフトする傾向にあります。乾式工法は、工場で生産されたサイディングパネルや合板などを搬入し、現場で取り付ける工法です。養生期間を設定する必要が無く、施工日程が天候に左右されることもないので、工期を短縮できます。また、乾式工法はマニュアルどおりに施工すれば一定の品質確保ができるので、職人の技量の差が問題になりません。 従来は湿式で施工していたタイル貼りや石貼りの場合でも、最近では乾式工法で施工されるケースが増えています。

木造住宅の場合、かつてはモルタル仕上げの外壁で、洋風ならば吹付塗装、和風ならばリシン掻き落しが多く見られました。最近では、管理のし易さや工期短縮の観点からサイディングを採用する例が増えています。サイディングの材質は、窯業系、金属系、プラスチック系などがあり、製品のグレードも高級品から普及品まで、予算に合せて選定できます。

一方、湿式工法ではモルタルや土壁などの材料を使います。手間はかかりますが、材料の種類や調合方法で様々な質感や雰囲気が楽しめます。左官職人の手仕上げであれば、複雑な形状や曲線にも容易に対応できます。反面、施工の際に天候の影響を受けやすく、乾燥のための養生期間が必要となるため、工期は長めにみておく必要があります。生産効率の点からすると、モルタル仕上げより乾式のサイディングを使う方が有利に見えるかもしれません。しかしその一方で、乾式サイディング工法の画一的な質感を嫌って、左官職人の手仕事による湿式工法を希望されるお客さまも多くいらっしゃいます。



このように、湿式と乾式を比較すると、それぞれに長所・短所がありますが、施工が容易で、一定のクオリティを保ちやすい乾式工法と、職人の高度な技が問われ、個性ある建物を造りあげることができる湿式工法では、得られる満足と価値の大きさがまったく異なるのではないか、と私たちは考えます。

住宅建築は、人がそこで長い期間を過ごすものです。ただ単にイニシャルコストだけで仕様や工法を決めてしまうと、後で後悔することになりかねません。私たちは、家を建てるために必要なイニシャルコストに加えて、将来的にかかるメンテナンス費用やリフォーム費用を十分に勘案した上で、全体の間取りや仕様の決定をすべきであると考えています。

耐久性の問題や美観上の劣化に悩まされることなく、環境に馴染んでゆく住宅。そこに住まうことで、思い通りのライフスタイルを楽しんでいただける住環境。当社では、お客さまのご要望をじっくりとお聞きした上で、本当に喜んでいただける提案ができるよう、最先端の技術動向に目を配り、研鑽を心がけています。







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